【皮から革へ】
●「革」と「皮」。
●時にはプロでも混同している呼び名の違いを説明します。
●どちらの「カワ」も動物の表皮ですが、生体から分離し何も加工していない物を「皮(skin)」と呼びます。
●皮はそのままでは腐ったり硬化して、使い物になりません。そこで、「なめし加工」を施し、「革(leather)」となります。
●「なめし加工」には大きく分けて2種類あり、人工的な塩基性硫酸クロームを使用した物を「クロームなめし」、植物由来のタンニンを使った物を「タンニンなめし」と呼びます。
●前者は軽く柔らかく仕上がり、短時間で出来、生産性が高いので現在ではほとんどの革がこの方法で作られています。
●後者は、手間暇が掛かり高価ですが、硬く丈夫で使い込むと独特の風合を楽しむ事が出来ます。
●カービング・手縫いに適し、永いご愛用に応え得る後者「タンニンなめし」のヌメ革を使用しています。
《ヌメ革》
1.ヌメ革は最も自然の状態に近い革ですので、牛の持つ傷やシワ、血管の通った痕、色ムラなどがごく普通に見られますが、これらは全てヌメ革の特徴となっております。
2.ヌメ革ははじめやや固いですが、使い込んでゆくと徐々に柔軟になってきます。
3.ヌメ革は使い込めば使い込むほど馴染み、味わい深い風合いに熟成してきます。
4.ヌメ革は元々脂分を若干含むため、渇いた柔らかい布などで拭いてやると、表面に徐々に光沢が出てきます。
5.ヌメ革は日光などの光線により日焼けし、また手の脂が染み込むとドンドン深い色に変色してゆきます。
6.ヌメ革は濡れた場所がシミになることがありますので、十分ご注意下さい。
《なめし》
●「皮」を「革」に変える「なめし」とは、なめし剤により皮の主成分であるコラーゲン間に橋かけを行うことです。
●なめし剤には、クロム、アルミニウム、植物タンニン、アルデヒドなどがあり、その作用機構は同一ではありませんが、コラーゲン間に架橋結合を形成するという点では一致しています。
●なめしの定義として、
1)耐熱性を付与すること
2)耐腐敗性、耐薬品性を付与すること
3)革らしさ、なめらかさを付与すること がありますが、この三つの定義のうちで一つでも満足していれば、なめし革と呼ぶものと考えます。
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